「AIエージェント」「LLM」「RAG」——AIのニュースを開くたびに、知らないカタカナと横文字が次々に出てきて、読む前にちょっと疲れてしまう。そんな経験はありませんか。
この記事では、AI導入の現場で実際によく出てくる言葉だけを集めて、専門知識がなくても分かるようにやさしく説明します。最初から順に読んでも、気になった言葉だけつまみ食いしてもOKです。
まずはこの5つ「基本のキ」
ニュースに出てくるAIは、だいたいこの5語でできています。ここだけ押さえれば、見出しの意味がぐっと分かりやすくなります。
- 生成AI(Generative AI):文章・画像・音声・プログラムなどを新しく“生成”するAIの総称。ChatGPTやClaudeのように「お願いすると作ってくれる」タイプです。
- LLM/大規模言語モデル(Large Language Model):膨大な文章を学習して、人間のような文章を理解・生成するAIの中核技術。ChatGPT・Claude・Geminiの“正体”がこれです。
- 機械学習(Machine Learning):大量のデータから、ルールやパターンをAI自身が学ぶ仕組み。人が一つずつルールを書かなくても賢くなっていきます。
- ディープラーニング/深層学習(Deep Learning):脳の神経回路をまねた多層構造で複雑なパターンを学ぶ、機械学習の一種。今のAIブームの土台です。
- 自然言語処理/NLP:人間の言葉をコンピュータが扱う技術分野。翻訳・要約・チャット対応など「言葉を相手にするAI」の基盤です。
使い始めると出てくる言葉
実際にAIを触ると、料金や使い勝手の話でこのあたりが登場します。
- プロンプト(Prompt):AIへの指示文、つまり「お願いの言葉」。同じAIでも、頼み方しだいで答えの質が大きく変わります。
- トークン(Token):AIが文章を処理する最小単位。料金や処理量はこのトークン数で数えます。日本語はおおよそ1文字=1〜2トークンが目安。
- コンテキストウィンドウ(Context Window):AIが一度に覚えていられる文章量の上限。大きいほど、長い資料や会話履歴をまるごと渡せます。
- ハルシネーション(Hallucination):AIがもっともらしいウソや誤りを、自信満々に答えてしまう現象。回答を鵜呑みにせず確認が必要な理由です。
- マルチモーダル(Multimodal):文章だけでなく画像・音声・動画も一緒に扱えること。写真を見せて「これは何?」と聞けるAIはこれです。
- 推論(Inference):学習済みのAIが実際に答えを出す処理。「AIを動かす=推論させる」と考えればOK。最近は、じっくり考えてから答える“推論モデル”も増えています。
「会社に入れる」話で出てくる言葉
導入を検討し始めると登場する言葉です。ここが分かると、業者やニュースの説明もぐっと読み解きやすくなります。
- AIエージェント(AI Agent):質問に答えるだけでなく、自分で段取りを考えて作業まで“やってくれる”AI。予約・問い合わせ対応・調査などを代行します。
- チャットボット(Chatbot):あらかじめ決めたシナリオやFAQで会話する仕組み。便利ですが想定外の質問には弱め。エージェントより自律性は低めです。
- RAG/検索拡張生成:社内マニュアルや自社データを参照させ、自社の正確な情報で答えさせる仕組み。ハルシネーション対策の定番です。
- ファインチューニング(Fine-tuning):既存のAIに自社データを追加学習させ、専門分野や口調に合わせて“仕立て直す”こと。
- 埋め込み/ベクトル(Embedding):文章の“意味”を数値に変換したもの。意味の近い文書を探せるようになり、RAGの土台になります。
- API:ソフトウェア同士をつなぐ「窓口」。自社の予約・顧客管理システムにAIを組み込むときに使います。
- MCP(Model Context Protocol):AIを外部ツールやデータに安全につなぐための共通規格。エージェントが実務をこなす“配管”にあたります。
- ガードレール(Guardrails):AIが不適切・危険な回答をしないように設ける制御やルール。会社で使うAIには欠かせません。
これから耳にする言葉
今すぐ必要ではないけれど、ニュースで見かけたとき「あれね」と分かると安心な言葉です。
- 基盤モデル/ファウンデーションモデル:さまざまな用途に応用できる“土台”となる大型AIモデル。各社のLLMが代表例です。
- オープンウェイト/オープンソースAI:モデルの中身(重み)が公開され、自社環境でも動かせるAI。データを外に出したくない用途で選ばれます。
- AGI/汎用人工知能:人間並みに幅広い知的作業を何でもこなせる——まだ実現していない“目標段階”を指す言葉。ニュースでは未来の話として登場します。
- 量子化(Quantization):AIモデルを軽く圧縮して、より安く・速く動かせるようにする技術。
- 蒸留(Distillation):大きくて賢いモデルの“知恵”を、小さなモデルに移し替えて軽量化する技術。
言葉が分からないと、AIは“なんだか怖いもの”になる。でも、ひとつ意味が分かるたびに、AIは“使える道具”に変わっていきます。
用語が分かったら、次の問いは「で、うちは何から始めればいい?」。そこから先は、AIdollargameが一緒に考えます。面倒な作業はAIに、人は楽しいことに。——それが私たちの掲げる「楽ではなく、楽しいを考える。」です。
言葉が分かったら、次は「自社にどう入れるか」
「うちの会社だと何に使える?」——どんな段階でも大丈夫です。現状をうかがって、効果が出やすい使い方をご提案します。初回相談は無料です。